~その夜その夜鼻から管を通し、口には酸素マスクをつけ、体にはいくつもの管。 痛々しい自分の姿とは裏腹に、驚くほど気分がよかった。 あれだけあたしを苦しめていた痛みがもういない。 手術の傷はどんなふうになっているのだろうか。ちっとも痛まなかった。 やっぱり背中の麻酔頑張ってしてもらっててよかったよぉ。 病室に先生が現る。 お父さんに電話したけど、留守電だったよ。こっちに向かってるのかなぁ。朝でよかったのにね。無事手術終わったこと、留守電にいれといたからね。 なんてやさしい先生なのでしょうか(*T▽T*) さて、わたしのおなかの中はどうなっていたのかというと、 やっぱり、腸に穴があいていて、腹膜炎を起こしていました。 腸全体もすごく炎症をおこしていて、健康な腸はぷるんぷるんしているのに、あたしの腸はとろとろになってしまっていたらしい。 そして、穴がどこにあいているかが今回の焦点でもあったのですが、 幸い、回盲部(盲腸のついてるところ。小腸と大腸の間。)だったので、回盲部を切除して、小腸と大腸をつなぎ、人工肛門もつけずにすみました(*T▽T*)ほんとにわたしついてます。 そして、あとは私の体力の持つ限り、腸をとりだしてキレイに洗浄したということでした。輸血もなし(≧▽≦)。 ほんとにあのときの先生の決断の早さがわたしを救ってくれたといっても過言ではありません。 あのまま手術をしなければ、もちろん死んでいたわけだし、遅れれば遅れるほど、後遺症なんかも残っていたかもしれないのです。 しかも、父は先生が電話をしてくださったあの数十分の時間だけ、たまたま仕事から自宅に戻ってきており、あのタイミングでなければ、連絡はついていなかったのです。 なにより、突然運ばれてきて、先生に主治医になってもらえたことが何よりの奇跡です。 真夜中。 私は興奮状態にあるのか、眠たいような気はするのに、眠れないでいた。 午前1時過ぎ、福岡から父、到着。 午後2時過ぎ、やっとうとうとしかけたあたしは、ガシャンという音と痛みで目を覚ます。 ベットの傍らで、椅子に座り、うとうとと、ふねをこいでいる父。 どうやら、ふねをこいでいて、ベットにあたったようだ。 仕事の途中でしかも福岡から飛んできてくれたんだもん。疲れてるよね、ごめんね。 またしばらくして、ガシャン。 じっとしている分には、痛みは感じていなかったが、振動はおそろしく体に響き、痛みが走った。 しかも、やっと眠りに入ったとこだった。 そんなこととはつゆ知らず、父はこっくりこっくり。 疲れてるよね・・・。心配もかけちゃって・・・。 またまたしばらくして、ガシャン。 父上、痛いですぞ! さすがに父を起こすことにする。 「お父さん。」 小さな弱々しい声しか出なかった。 大きな声は出ないし、しゃべろうとすると、鼻から入っている管が、のどとこすれて痛んだ。 頑張って、もう一度呼ぶと、父気付く。 備え付けのベッドがあったので、それに横になって♪ ゆっくり休んでね。そして、あたしも!(笑) しばらくして・・・ グー、グー。 あー、 父上は、いびきがうるさいんだった(涙) という感じで、結局、よく眠れない夜を過ごしました(笑)。 でも、父が来てくれて、やっぱりうれしかったです☆ みなさん、付き添いやお見舞いの際は、ベットにはくれぐれもぶつからないであげてね。 これは、ほかの患者さんも言ってました。すごーく痛いので(涙)。 緊急手術翌日へつづく |